紫微斗数の大限(10年ごとの運勢)を鑑定する際には、活盤(かつばん)的に見るという考え方が重要になります。
▶大限の基本的な考え方
* 大限は、人生を10年ごとに区切って運勢を見る方法で、その10年間の全体的なテーマや傾向を示します。
* 本命盤(生まれた時の盤)の12の宮が、順を追って10年ごとに「大限命宮」となり、運勢の中心が移り変わっていきます。
* 例えば、ある10年間が大限命宮になったら、その宮の星や宮職のテーマが、その10年間の人生の主要な流れとなります。
▶活盤(動盤)の必要性
「活盤」または「動盤」とは、運勢の流れに伴って、星の解釈や宮位の意味を流動的に捉え直す考え方です。
* 宮位の相対的な変化:
* 大限命宮が移ると、その大限命宮から見た「大限夫妻宮」「大限財帛宮」などの12宮も、本命盤の位置とは異なる宮に設定されます。
* これにより、その10年間における結婚運や金銭運などの具体的なテーマを、大限命宮との関係性で読み解くことができます。
* 四化星の活用:
* 特に飛星派(きんてんしかは/ひせいしは)では、大限の起点となる宮から四化星(化禄、化権、化科、化忌)を飛ばし、その10年間の吉凶や事象を具体的に判断します。
* この四化星の動的な働き(四化活盤)を読み取ることが、大限の鑑定における「活盤」の核となります。
簡単に言えば、大限の鑑定は、本命盤を静的な土台としつつ、大限の巡りによって動的に変化する「大限盤」という活きた盤で運勢を読み解くということです。





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