紫微斗数では、命盤の十二宮に十二支(子~亥)が固定的に配置されます。
つまり、十二支の位置は最初から決まっていて、出生情報によって星や干が割り当てられる仕組みです。
▶十二支の配置の基本
- 命盤は 十二宮(命宮・兄弟宮・夫妻宮・子女宮・財帛宮・疾厄宮・遷移宮・僕役宮・官禄宮・田宅宮・福徳宮・父母宮) に分かれています。
- 各宮には 十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥) が固定的に割り当てられています。
- 十二支の配置は変わらず、出生年月日時によって「命宮」がどの支に当たるかが決まり、そこから星曜を配置していきます。
手順としては、
- 命宮の位置(十二支)を決めるのが最初。
- その後に十干を組み合わせて「命宮の干支」を確定する。
- 命宮が決まれば、他の宮も自動的に干支が並ぶ。
例えば下記の命盤を例に見てみます。

<命宮の決定の流れ>
- 旧暦の月から起算
紫微斗数では「寅月から数え始める」ルールがあります。旧暦12月生まれの場合、寅から数えて12番目の宮が「命宮の起点」になります。 - 出生時刻で命宮を決定
十二支の時刻割り当ては以下の通りです:
午前9時~11時 → 巳時
よって、この方は 巳時生まれ。
⇒まず 旧暦の月 を基準に「仮の命宮」を置きます。 - 命宮の位置
月と時刻を組み合わせて「命宮」がどの支に当たるかを算出します。
旧暦12月+巳時の場合、命宮は 丑宮 に置かれる計算になります - 時辰の加算
出生時刻(巳時=午前9〜11時)を基準に、さらに宮を進めて命宮を決定します。
⇒さらに 出生時刻(十二支=子・丑・寅…亥) を加算して命宮を確定します。
丑宮から巳時分を加算すると、命宮が 申宮 に移動します。
※仮の命宮からの加算幅については、ルールあり
命宮は「月+時刻」で動くため、同じ月でも時刻が違えば命宮の位置が変わります。
十二支は固定 → 命宮は月と時刻で決まる → 今回は丑から巳時を加算して申宮になります
①月で仮置き → ②時辰で加算 → ③命宮の干支を決定 → ④他の宮も連動 というイメージですね。
長くなりましたので、十干についてはまた別記事にて。




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